中立進化論に思うこと
中立進化論
ダーウィンの進化論は現在の生物学では否定されている。
ダーウィンの進化論をおさらいすると「生存競争に生き残る個体は他の個体より有利な変異を持つ個体である可能性が高い。ここで言う有利な変異とはとはより環境に適応した変異と考えられる。このような選択の過程全体が自然選択と呼ばれ、これが繰り返された結果、生物はより環境に適応した方向に進化する。」というもの。
現在ではゲノム解析が進み「中立進化論」が支持されている。
中立進化論は「突然変異のほとんどは中立的なもので自然選択の対象とならない。自然選択によってタンパク質レベルの進化が起こることはない」とする考えである。すなわちダーウィンの自然淘汰説を否定するもの。
この考えは激しい反発を生み、容易に認められなかったが、現在ではほぼ定説とみなされている。
さて、社会ダーウィニズムというダーウィンの進化論の生存競争と自然淘汰の部分を社会に適応させようとした考え方がある。これは集団間の生存競争を重視するもので,資本主義の形態が自由放任型から帝国主義型へ移行した時期に,西洋列強の植民地支配を正当化するイデオロギーとしてもてはやされたものである。いわゆる「優生学」である。
ヒトラーの政策で有名だ。
今は中立進化論の時代、中立的に突然変異が起こるのであれば、なるべく多様な遺伝子を残しておくことが進化のためには重要なのである。
多様性が求められる時代ともいえる。
私の嫌いな競争原理主義を突破する鍵が中立進化論にあるように感じている。
なんで俺、こんな事考えてるんだろう?
(^^;;
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